金曜日、母とIKEAでのランチを楽しんで帰ってきた直後だった。
マンション11階の自宅でたまたま休園だった次女とリラックスしていると
なんだかいやなゆれ。
ドキドキしながら次女を抱いて、大丈夫だよ。と声をかけていると
あっというまに、猛烈な揺れとすさまじい音。
今まで体験したことのない状況に、私自身恐怖を覚えながらも
「怖い」とこわばる娘を抱きしめながら
「大丈夫。今は揺れてるけど、すぐにおさまるよ。地震は5分は続かないからね、大丈夫よ」
と声をかけ続けた。
そして、トイレの水が廊下に流れ出し、2人で水にぬれながら揺れに身を任せるしかなかったが
その間も、一人学校にいる長女が心配で心配で
「MIMI、大丈夫だよ、MIMIすぐいくからね、がんばれーっ」
と声に出していた。
揺れが少しおさまって、壊れた食器やあふれた水のあいだをぬいながら
濡れた服を着替えて、次女を連れてすぐに長女の学校へむかった。
すっかりおびえた次女に「またね、大きい地震のあとはしばらく余震っていう地震がつづくけど
かならずおさまるし、ママと一緒だから絶対大丈夫だよ」と説明しながら11階から階段を急いでおりた。
幸い長女の学校は1回だったこともあり揺れもはげしくなく、
予想に反して、元気な長女の顔をみて、はじめて呼吸をした気がした。
その後もしばらく、激しい余震が続いたが、マンションの仲間たちとあつまって心強かった。
主人とはしばらく連絡が取れなかったが、虫の知らせか、前々日に主人と
「もし、大地震が来たら私は今週は東京に行く予定がないからここで子供をまもる。貴方は自力でうちまでかえってきてね」
という会話をしていたのだ。
そのことばのとおり、主人は日本橋から幕張まで歩いて、途中自転車を閉店したお店のおばちゃんにうってもらって
ぼろぼろになりながらも、力強い父親の顔で帰ってきてくれた。
夜中に、会えたときには思わず張っていた気が緩んで涙が出た。
心強かった。
でも、次第に東北の惨状があきらかになって、毎日報道に胸を痛めています。
感情だけ突っ走ると、すぐに現場に行って何かしら力になりたいって気持ちになる。
でも、冷静に自分にできることすべきことを考えると
私は、母としてこの場で子供たちをまもること。しっかりと限られた食材でも元気が出るものを食べさせること。
それが一番の使命。
そして、次にもう少し輪を広げると、私が住んでいる地域で出来ること。
それは、色々あることに気がついた。
できるだけ日常をとりもどし、地域を元気にして日本の元気につなげていくこと。
私が生涯の仕事として選んだ、アロマ、フラ、ヨガで周りのひとたちをいやしたり元気にすることが
今の私にできる使命ではないかなと感じています。
だから、あしたのレッスンも迷ったけど通常通り開催して、みんなで痛みも心強さもシェアしたいと思っています。
そして、こんな時こそ、緊張でこわばった体をヨガでほぐして
ハートケアブレンドのアロマバームを、みんなにプレゼントしようと思い、さっき作り終えました。
いま、日本中が自分にできること、すべきことを誰がいうでもなく、自然と行っていることに
私は、感動しているし日本人として今の日本を誇りに感じています。
被害の少なかった地域の方は、節電節水はもちろん、嗜好品はしばらく我慢してその分を募金にまわしていただければと
願っています。
にっぽん、がんばれ!