「不謹慎」

日本のお父さんたちはつよかった!
みんなそれぞれ必死で帰って、家族を守った。街をまもった。

日本のお母さんたちは強かった!
子供を必死でまもって、冷静に行動した。

自分の家族の安否がわからないお母さんも、避難所で懸命に炊き出しの手伝いをしていた。
どんなにか不安に胸が押しつぶされそうだっただろう。

東京ディズニーランドでは、不安がる子供たちに無料でお店に陳列してあったお菓子がくばられ
子供たちが笑顔に包まれた。

被災した地域の灯油やさんが、自分も大変なのに、同じ被災した地域の方に無料で灯油を配布した。
「社長におこられるかもしれないけど、その時はその時です!」
と、やさしい笑顔で。

今、日本という船の上のほうが、大きな損傷を受けています。
そのことは、世界中が知るところです。

でも、まだまだ頑丈に機能している箇所も沢山あるのです。

あまりの悲惨さに、胸が潰されそうになったのは、きっと全員同じだと思います。
でも、幸運にも損傷のすくない場所に存在していた人間は、その場所での役割を全うする責任があるはずです。

上のほうの惨状に目を向けてばかりで、せっかく安全な場所にいても泣いているだけでは何の役にも立ちません。

いま、日本人一人一人が、きっと、役に立たなければいけない。
誰かの、何かの役に立たなければいけない。

いつもの定位置に戻って、必死でオールを漕がなければいけない時です。

それを、「不謹慎」という概念でつぶしては、いけないのです。

最初は前向きだった友人たちも、毎日流れる悲惨な現状に、だんだん後ろ向きになってきました。

「お化粧をするのを控える」
「できるだけ、暗い洋服をきる」
「あまり楽しげにしない」

そんな選択をするようになってきた周囲に、違和感を覚えています。

そんなことが、何かの役に立つでしょうか?
もちろん、私も気持ちはわかります。すべてやめて、ひきこもってしまいたい、そんな気にもなります。

でも、今、私たちは役に立たなければいけない。
その場で、元気に日常を送らなければいけないのです。

そんなに哀悼の意を表するならば、現地に行って、ご遺体を運搬されている方々のお手伝いができるのだろうか。
できないならば、安全な地で嘆いていないで、持ち場くらいは守っていただきたいのだ。

家を無くした40代の女性が言った
「私達は他人の幸せや喜びをねたむほど落ちぶれてはいない。皆さんどうぞ我慢せず楽しい時は笑い嬉しい時は喜んでください。私達も一日も早く皆さんに追いつきます」インタビューされた方は涙をこらえ笑顔でエールをおくったそうです。

船が沈みかけたとき、もし、自分がダメージの大きい船頭にいて、船尾をふとみたら、
船員がおろおろ泣いていたらどんなにか心細いだろう。
もし、船尾の船員が、がんばるぞー!大丈夫だ!と元気でいてくれたら、どんなにか心強いだろうか。

お化粧も少し薄めでもしましょう!
全然元気が出ますよ。いつものファッションでも全然不謹慎なんかじゃない。

不謹慎とは、電気を煌々とつけて、テレビを見て泣いていること。
不謹慎とは、ボランティアにおしかけて、現地で給油したり、食べ物を調達すること。

みなさん、被災した地域への思いを胸に、いつもの生活、笑顔で堂々と過ごしましょう。
ここ数日の風潮に、どうしても違和感をぬぐい切れず、生意気な文章、お許しください。。。

5 thoughts on “「不謹慎」

  1. 今日、先生のブログ読みました!
    わたしも先週はお化粧控えたり、大振りなアクセサリーをはずしたり、3日同じ服・・・苦笑、キモチも落ちていたことでやる気もなかったんです。
    でも、自分が被災地の人に合わせてても誰も何も報われないんですよね。
    自分は今体力があって、周りを幸せにすることが出来る人間なんだから一人でもハッピーにしてあげなくちゃ!
    こんな状況の中行くべきか迷ったのですが、ずーっと我慢していた美容院に行ってきました。
    何だかすっきりしたし、自分を取り戻した気がしました。
    被災地の人のためにも、自分が元気に皆にパワーを遅れる人になれたらと思いました!
    次回のママフラ、楽しみです♪頑張るぞっ

  2. なるほどと思いながら読んだよ。
    私は名古屋に住んでるから、街中も何も変化はない。
    でも、被災地のことを考えると、変わりのない光景に逆に違和感を感じて、
    自分が普通に生活していることにすら罪悪感を持ってしまってたから。
    友達からの誘いも断ったりしてた。
    今そんなことしてる場合なんだろうか、と。

    でも、そうじゃないのかもしれないね。
    被災地の方達にも当然未来がある、
    その未来は明るくなければいけない。
    ということは、余力のある人達で、
    未来の日本を明るくしていかなければいけない。
    確かにそうだね。

    今月は、何かと少しずつ節約して、その分を義捐金として寄付してみた。
    もちろん、これからも贅沢するつもりはない。
    でも、与えられた命に感謝しながら、
    生かされた者同士が笑って助け合い、
    一日一日を精一杯生きることが、
    亡くなった方達に対する感謝につながるような気がする。

    なんて書きながらやっぱり泣けてきちゃうけど、
    明日は笑うぞ!

    • ぴんぴくー。ありがとう。
      本当にまじめな、貴女の姿がめにみえるようです。笑。

      私も毎日のように、涙ぐんでしまう。
      でも、自分でなんとかデトックスして、人前では明るいオーラで存在しようときめています。
      心の中で「なきなーさーい、わらいーなさーい♪」の音楽がながれてるよ。
      明日笑うために、今日は泣いてもいいとおもうよー。
      一緒に、ふんばろうね。

  3. 楽しめる人から順番に楽しんで、日本のハッピー平均値を上げなれば!
    わたしは週末、仲間たちとイタリアンを食べに出かけました。美味しくて楽しかったです。その店には、「釣りはいらねーよBOX」が設置されていていました。オシャレでカッコつけさてくれる募金です。

    それから、アクセサリーの制作も再開しました。
    いつもよりちょっとだけ高く買ってもらって、微力ながらお金を作り出したいと考えています。
    その時は、協力、頼むね!

    それから、皆いろいろな方法で救援物資を送られているかと思いますが、そんな情報の一つを紹介させてください。
    いつもご飯を食べるお店「のひのひ」のお客さんで運送業をしてる方(株式会社カネヒロ)が、行政の許可を得て、被災地へ物資を搬送しています。

    中目黒「のひのひ」晴れの日も、雨の日も。
    http://nohinohi.exblog.jp/

    株式会社カネヒロ
    http://kanehiro.salcorp.jp/

    日々、必要な物や運搬状況も変わるようなので物資を送る時は、連絡を入れてからにしてください。

    わたしも、亡くなった祖母の介護用おむつが大量に残っていたので送りました。段ボールが8個もあったし車も持っていないので宅急便で送ったのですが、送料が全部で1万円ちょっとになりました。そんなこと、気にもしていなかったのですが、集荷に来てくれたヤマト便のスタッフは「せっかくの救援物資なのに送料かかってしまってごめんなさい」と申し訳なさそうにしていて、ドアが閉まるまでずっと頭を下げて謝ってました。
    日本の経済の為にも、こんな時に儲けられる企業はどんどん儲けてくれて良いんだと伝えました。

    日本は頼もしいと思った。
    そりゃ悪いヤツもダメなヤツも沢山いるけど、
    でも、良いヤツで、穏やかで冷静で我慢強くて、協調性に優れていて、前向きで人の痛みのわかる人の方が遥かに多い。

    イケルよ。日本、きっと何とかイケルぜ。

    • ハセナオ、ありがとう。
      ほんと、そのとーりだよね。相変わらずシュールに、でも、きちんと「善」を貫いてくれていて、ありがとう。
      みんな、スタイルはちがってていいんだよね。自分に合った方法で、沢山の人が自分の「善」を貫いてる。そう思えてまた、上を向ける元気をもらえました。ありがとう。
      新作アクセ、楽しみにまってるぜ。

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